秩序ジャーナル

全国で今朝から始まった「選択式一斉体操」。
住民に事前配布された国家指定3種類の体操メニューの中から、
各自が1つを選び、午前6:00に全国一斉で実施するこの取り組みは、
早くも市民生活に順調に浸透しつつある。

都内の集合住宅に住む30代の会社員男性は、国家監視モニターの前で整然と体操を終えた直後、
秩序ジャーナルの取材に次のように語った。
「3つのメニューを自分で選べるのがうれしいですね。
今朝は“適正リズム体操”を選びました。どれを選んでも国家に見守られているので安心です。」

別の高齢女性も語る。
「うちは“適正伸展体操”にしました。
テレビ画面のガイドライン通りに角度を合わせると、すごく気持ちがいいです。
国家標準だから無理なく続けられそう。」

国家監視モニターには、体操実施中の各住民の「角度」「テンポ」「姿勢適正度」がリアルタイムで表示され、
終了後には自動的に「実施報告」が国家データベースに記録される仕様。

終了後には、近隣住民同士が「適正角度スコア」を互いに見せ合い、
「今日も適正だったね」と称え合う光景が見られた。